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映画「マッドマックス怒りのデス・ロード」あらすじ見どころ-ばえるポストアポカリプス

スタッフ/キャスト

  • 監督-ジョージ・ミラー
  • 脚本-ジョージ・ミラー、ブレンダン・マッカーシー、ニコ・ラサウリス
  • キャスト
    トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ヒュー・キース・バーン、ニコラス・ホルト他

概要/あらすじ

核戦争の後、自然環境は汚染される。文明社会は壊滅し、生存者同士で資源を奪い合う荒廃した世界となっていた。砂漠が広がるウェイストランドで、元警官のマックスは、過去に救えなかった命の幻覚に悩ませられながらV8インターセプターで流浪の旅を続けていた。暴徒に襲撃され捕らえられたマックスはシタデルという砦に連れていかれる。そこはイモータン・ジョーが、彼を神のように崇め死をもおそれない好戦的で狂信的な集団を率いて、水と食料を支配することで築かれた独裁社会だった。ガスタウンとの取引に向かう任務を任されてトレーラーを運転し、イモータン・ジョーの部隊を統率する女性隊長フュリオサは、ガスタウンへの道中にある行動を起こす。イモータン・ジョーが子孫を残すための出産の道具として監禁していた5人の女性(ワイブズ)をトレーラー内に匿い、自らの出生地である「緑の地」への逃亡を実行したのだった。ワイブスとその胎内の我が子を奪還すべく、イモータン・ジョーは配下の戦闘集団ウォーボーイズを引き連れ、フュリオサの追走を開始する。そのころ捕らえられたマックスは、環境汚染のため疾病を患うウォーボーイズに新鮮な血液を生きたまま供給するための”血液袋”として扱われていた。フュリオサを追跡するウォーボーイズの一人ニュークスの血液袋として彼の追跡車両の前部に繋がれ、争いに巻き込まれることになる。

どんな人におすすめなの

ジャンル映画好き。ド派手なアクション好き。メル・ギブソン主演のシリーズ(特に1作目)に思い入れのある人より、マッドマックスシリーズ初見の人の方が意外と純粋に楽しめるかも。

見どころ

※以下内容にふれることもあるのでネタバレ注意です

青い空に黄色い砂、そこを錆びのういた鉄の塊が疾走し、炎があがる。画が素晴らしくクールです。
ポストアポカリプスでパンクなヴィジュアル、改造された車体の尖ったデザイン、そこに義手で短髪の動けるヒロインといったら、ジャンル映画好きにはたまらないでしょう。これで義手にショットガンが仕込まれていて日本刀でも背負ってたら完璧でしょうか(それじゃーやりすぎか)。
映画はほぼチェイスでほぼ実写というアクション。編集とスタントには脱帽です。強烈なヴィジュアルも最高でした。マッドマックス2とサンダードームの世界観をアップデートし、見事に映像化したエンターテイメント作品です。とにかくド派手なカーアクションを異常なテンションでとことん楽しめます。


今作は虐げられて尊厳を踏みにじられていた女性が反旗を翻すフェニミズムな映画としても評価されたりしているようです。現実の世界で社会的に不利であったり、もっと言ってしまえば人身売買なども行われていたりするので、本作がそういう評価を受けるのは当然だと思う。しかし女性が果敢に悪漢を倒していくアクション映画なんてものは、ジャンル映画の萌えの一つで逆説的に女性蔑視だったりすると思うので(自戒も込めて)、ジャンル映画好きのおっさんである自分はこのポイントを評価する資格はないかなー。
ちなみに”怒りのデス・ロード”ですがマジで怒っているのはイモータン・ジョーとフュリオサ。マッドマックス2やサンダードームで最後は英雄になるものの巻き込まれた感が強かったマックスですが、今作でも面倒なことになってしまった感が。一応マックスが女性陣をサポートしながら人間性や尊厳を取り戻していく話でもあるのですが、芯の強いフュリオサがいるので、なんとなくマックスの意志が薄く感じてしまうのが少し残念、頼りになる男なのは間違いないのですが。あとはユーモアもマッドマックス2以降の魅力の一つですが、今回は少しエキセントリックな方向によってる感じです。マックスの存在感がフュリオサに食われてしまっているのが少し残念です。

 

プロフィール

マケイヌ

人生のメインストリームから外れた40代の♂。

90年代オルタナにはまり、文字通りメインストリームから逸脱。 その後もたびたび人生から逃亡。

心が動いた作品の紹介や 自分のちいさな経験、HowToを発信できればと日々模索中。

1年後までにイラストと写真のポートフォリオをつくりたい。

記:2019年12月

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