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映画「スタンド・バイ・ミー」あらすじ見どころ-少年からの成長の旅

スタンド・バイ・ミー

ロブ・ライナー

マケイヌ的おすすめ度

ノスタルジック度

人生の不条理度

スタッフ/キャスト

  • 監督-ロブ・ライナー(恋人たちの予感 ア・フュー・グッドメン 最高の人生の見つけ方他)
  • 脚本-ブルース・A・エバンス
  • キャスト
    ウィル・ウィートン、リヴァー・フェニックス、コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネル、キーファー・サザーランド他)

概要/あらすじ

原作はスティーヴン・キングの中短編集「恐怖の四季」収録の”THE BODY(死体)”。

作家ゴードン・ラチャンスはある新聞記事をきっかけに、12歳の晩夏の出来事を思い出していた。
兄のデニーを亡くしたばかりのゴーディ(私ゴードン)/ゴーディの親友で、不良グループの一人アイボールを兄に持つクリス/情緒不安定で衝動的なテディ/少し抜けたイジられキャラのバーンの4人は学校外でもつるむ仲。秘密のツリーハウスでトランプや喫煙などに興じていた。その日バーンは、たまたま兄たちの会話を聞いてしまう。3日前から行方不明になっているレイ・ブラワーが30キロほど離れた場所で列車にはねられ、死体として野ざらしになっているという。死体を見つければ有名になれるという軽い動機から4人は死体捜しの旅に出ることに。旅の中の出来事を通し、瑞々しさと閉塞感を併せ持つ思春期らしい心の移ろいを描いた作品。

どんな人におすすめなの

名作なのでまだ見た観たことのない人はぜひ。特にノスタルジーを味わいたい大人と、主人公たちと同じ12歳前後の少年少女。思春期の少年が主役ですが親子で観る映画というよりは(内容的にむしろ親は観てほしくないかも)、小説を読む感じで一人でじっくり観てほしい。明るい大冒険活劇ではないです。

みどころ

※以下内容にふれてますので注意。
この作品のみどころは12歳少年のもつ瑞々しさと閉塞感、そして「死」という事象が全体を通して複雑なグラデーションを作っているところです。

彼らの旅の様子は一見子供らしく無邪気。しかし、大人は必ずしも善ではないという不条理、親や家族を選べない不条理、世間が貼るレッテルという不条理、親に愛されない不条理、親に愛されていた兄がさきに死に、愛されてない自分が生きているという不条理(これらは子供は年上の存在や支配を越えられないという不条理といってもいいかもしれない)など、今の自分ではどうにもできないことをそれぞれ胸に抱えていて、たびたび物語に影を落としています。
その一方で彼らはその胸に抱えていたことを友に話すことで、支えを得て、押しつぶされそうになりながらもなんとか不条理に抗おうとしています。そして最後には不良グループのリーダーであるエースに勝負を挑むことで不条理と思われていた「上の存在を越えること」に真っ向から向き合っていく。その姿は前途の希望を感じさせてもくれるが、同時に無邪気な時代にはもう戻れないという決意の重さや暗さもあり、単純な清々しさだけで終わらない。

またレイ・ブラワーの死、ゴーディの兄デニーの死、(他にスクラップ置き場でバーンが語るコインの裏にまつわる噂話なども)、そしてクリスの死、前触れもなく生が終わってしまう人生最大の不条理ともいえる「死」がさらにアクセントを与え、物語全体に影響していることも作品を味わい深いものにしています。(表のストーリーだけでなく少年時代の死~成長といったメタファーも感じます)。

スタンド・バイ・ミー

ロブ・ライナー

マケイヌ的おすすめ度

ノスタルジック度

人生の不条理度

おまけ

原作もおすすめです。映画より、さらに作中作が冗長なので読みづらいかもしれませんが、映画後のエピソードがもう少し詳しく書かれています。こちらは4人の運命がモダン・ホラーの旗手といわれるキングらしい。

恐怖の四季 秋冬編

スティーヴン・キング

マケイヌ的おすすめ度

プロフィール

マケイヌ

人生のメインストリームから外れた40代の♂。

90年代オルタナにはまり、文字通りメインストリームから逸脱。 その後もたびたび人生から逃亡。

心が動いた作品の紹介や 自分のちいさな経験、HowToを発信できればと日々模索中。

1年後までにイラストと写真のポートフォリオをつくりたい。

記:2019年12月

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