
日本人アーティストの音源も続々解禁で、ますます盛り上がりそうな音楽サブスクリプション(定額)配信サービス。CD屋の洋楽フロアでも働いたことがある音楽好きから見たそのメリット、デメリットと、おすすめの5サービスのポイントをまとめてみました。
この記事を読むと何がわかるの?
- 音楽サブスクリプション配信サービスのメリット、デメリットがわかる
- おすすめ5サービスのポイントや料金がわかる
- あなたにぴったりのサービスがわかるはず
目次
音楽サブスクリプション配信サービスのメリットとデメリット
このサービスの最大のメリットは、いろいろな音楽を聴きまくることができることです!まさに音楽という名の冒険の世界を旅する感じです(たとえが悪くてすみません)。
名盤と呼ばれている作品やちょっと気になるアーティストの作品、聴いてみたいのに購入をあきらめたことないですか?サブスクなら取り扱いさえあれば、それ思いっきり聴けます。
音楽フェスなどに行ったとき、全く知らなかったバンドのライブを観て、大ファンになったことありませんか?サブスクなら好みに合ったプレイリストを紹介してくれるので、それに近い体験を味わえます。
音楽サブスクがおすすめの人
- 大好きなアーティストがいっぱいいて困ってる
- いろいろなアーティスト、ジャンルの音楽をもっと開拓したい
- まだ知らないアーティストを知りたい
一方でデメリットもあります。
アルバムなどを年に数枚しか買わない人にはコストパフォーマンスが悪いです。そして音源自体を購入するものではないのでサービスを解約退会すると、聴けなくなります。たとえがあまりよくないかもしれませんが借家と持ち家の違いに近い感覚です。あと一部ハイレゾのサービスなどもありますが、音質はいい方ではありません(自分のようにPCや一般的なスモールスピーカー、イヤホンなどで聴く分には気にならないと思います)。
音楽サブスクがおすすめではない人
- 好きなアーティストが限られていて作品の購入頻度が少ない人
- 自分が大好きなアルバムが決まっていて、それをじっくりしっかり味わいたい人
- 音質にはかなりのこだわりを持っている人(ハイレゾのサービスがおすすめ)
- CDなど音源を自分の手元に残したい人
音楽サブスクおすすめ5選比較
どのサービスも充実が著しいので、配信曲数、プラン/価格、オフライン再生機能(モバイル通信料を抑えるためにWi-Fi環境であらかじめ端末に聴きたい音源をダウンロードしておく方法)などは正直あまり差がありません。
サービスを選ぶ上の最重要ポイントは
- 聴きたい楽曲があるか?
(すごく大事!配信曲数がどれほど多くても聴きたい曲がなければ意味がありません!) - アプリの使い心地
(常に操作するものなので、合わないとストレスになります)
これらは無料お試し期間で実際に確認できるので、チェックしてみてください。
また購入してデバイスに保存した音楽ファイル(ローカルファイル)がたくさんある方は、そのあたりもチェックしてみるといいかもしれません。サブスクは登録も簡単で解約も簡単、無料のお試し期間もあるので、一度とにかく始めてみるのもいいですね。
ここからはおすすめのサービスの「Spotify」「AppleMusic」「AmazonMusic」「YoutubeMusic」「LINE MUSIC」の概要とおすすめポイントと、あまりおすすめできないポイントをチェックしていきます(以下は2020年8月15日現在の情報です。無料お試し期間や価格などの仕様は変更となることもございますので、ご了承ください)。少していねいに説明していくので、時間のない方はまとめからどうぞ。
まとめ-あなたにおすすめの音楽サブスクはこちら
- WindowsやAndoroid系のデバイスを使っていて、安定した使い心地を求めている方
→まずはSpotifyPremiumから - Appleのデバイスを主に使っている人、CDなどの購入音源がいっぱいある方
→まずはAppleMusicから - Amazonプライム会員の方
→まずはAmazoMusic[AD]から 音質にこだわる方はAmazoMusicHDもおすすめ - 音も映像も購入した音源もすべて楽しみたい方
→まずはYouTubeMusicPremiumから - 学生さんでどのサービスがいいか決められない方。
→まずはLINE MUSICから
無料お試し期間で実際使ってみるのがいちばん!まずははじめてみましょう!
Spotify

SpotifyPremium基本情報
- 配信曲数5000万曲以上
- オフライン再生可能
- 音質最大320kbps
(音質はビットレート以外にも圧縮形式やデバイスにも左右されるためあくまでも目安です) - 歌詞表示あり
- ローカルファイルのインポート△
- 3カ月無料期間あり
Premium
Standard
1アカウント
980円/月
9800円/年
Premium
Duo
2アカウント
1280円/月
Premium
Family
6アカウント
1480円/月
Premium
Student
1アカウント
480円/月
- 大学およびそれに準ずる高等教育機関の学生が対象
Free
プラン
1アカウント
0円/月
- 広告あり
- シャッフル再生
- スキップ制限あり
- オフライン再生なし
- PCは15時間/月
Spotifyのおすすめなところ
- 幅広いジャンル、アーティストを配信
- アプリの使い心地や多彩なプレイリストなど基本的なところがしっかりしていて音楽への愛情を感じる
- スマホをリモコンにしてほかのデバイスの再生などをコントロールできる
Spotifyのおすすめできないポイント
- FREEプランは制約が多い
- ローカルファイルが扱いづらい。
(アルバムとしてほかの端末と共有するには、読み込んだ後アルバムの単位でプレイリストを作成する必要がある。また日本語が文字化けしたりと少し手間がかかります) - 動画の配信がない
実は、いままでSpotify→AppleMusicと使ってきて再度Spotifyに戻ろうかと絶賛悩み中です。5000万曲と配信曲数は少し他のサービスより少なめですが、正直かなりラインナップがそろっている印象。IDM/エレクトロニカやトラックが好きでよく聴くアンダーグラウンドHIPHOPなども聴けます。またおすすめのプレイリストは定評があります。スマホをリモコンにしてほかのデバイスの再生などをコントロールできるSpotifyConnectも地味に便利です。
一方でローカルファイルが扱いづらく、アルバムとしてほかの端末と共有するには、音源を読み込んだ後アルバムの単位でプレイリストを作成する必要があります。また日本語が文字化けしたりと少し手間がかかります。ローカルファイルも含めたオールインワンの音楽プレーヤーとしては少々力不足を感じます。
その他の機能は完成度、安定感が素晴らしいです。CDやすでに購入済みのデータは断捨離して、これからサブスクですっきりした音楽生活をはじめたい人全般におすすめです。
特にWindowsやAndoroid系のでデバイスを使っている方で、安定した使い心地を求めている方、もしくはどのサービスを選んでいいか悩んでいる方は、まずはSpotifyから始めてみるのがいいですよ。
AppleMusic

AppleMusic基本情報
- 配信曲数約6000万曲
- オフライン再生可能
- 音質最大256kbps
(音質はビットレート以外にも圧縮形式やデバイスにも左右されるためあくまでも目安です) - 歌詞表示あり
- ローカルファイル○
- 3カ月無料期間あり
個人
1アカウント
980円/月
9,800円/年
ファミリー
6アカウント
1480円/月
学生
1アカウント
480円/月
- 大学およびそれに準ずる高等教育機関の学生が対象
AppleMusicのおすすめなところ
- 幅広いジャンル、アーティストを配信
- PVやインタビュー、限定ライブなど動画を楽しめる
- 限定ライブ、インタビュー、Radioなど独自のコンテンツが充実
- 当然ですがMac、iPhone、iPadなどのAppleデバイスとの相性は◎
AppleMusicのおすすめできないポイント
- アルバムと曲の紐づけがあいまい
(曲がコンピレーション扱いになりアルバムから削除されてしまう) - 急に結構メジャーなアルバムが聴けなくなったり、アルバムで聴けない曲がある
Appleのデバイスとの相性は当然抜群です。Spotifyもしくはそれ以上に幅広いアーティスト、ジャンルを配信。独自のコンテンツも多く、質の高いサービスを提供してくれます。またローカルファイルの扱いはiTunesからの長年の開発で他のサービスからは一歩抜け出ています。CDからの取り込んだ音源やダウンロードした音源を、クラウドライブラリ経由で他のデバイスから同期することで、サブスクリプションサービスと区別なく聴くことができます。
一方、気になるところもあります。Jazzで多いのですが、アルバム内の曲が他のコンピレーションアルバムに入っているとそちらの扱いになってしまって、アルバムとして聴けなくなってしまうことがある。(例えばChetBakerSingsのMyFunnyValentine 2020/8/15現在)。アルバムの中で聴けない曲があったり(Tortoise/Millions Now Living Will~のDjed、Gamera 2020/8/15現在)、急にメジャーなアルバムが聴けなくなったことがある(Eric Dolphy/Out To LunchやSmashing PumpkinsのMellon Collie~などが一時聴けなくなりました。2020/8/15現在は聴けます)。曲単位でプレイリストを作るような聴き方の場合はとくに問題ないかもしれませんが、アルバムはアーティスト、プロデューサーが作った最高のプレイリストだと思っている自分のような人には結構ストレスです。このような基本的な部分がデメリットになるのは実にもったいないです。(これが自分がSpotifyに変更しようかと思ったきっかけです。自分は購入した音源資産も多いのでSpotifyに変更するか悩ましいところです。。。)
逆にそれ以外の部分はものすごくよくできていると思うので
Appleデバイスを主に使っている人、CDやダウンロード財産がいっぱいある方は、まずAppleMusicから始めてみるのがおすすめです。
Amazon Music

AmazonMusicUnlimited基本情報
- 配信曲数6500万曲以上
- オフライン再生可能
- 音質最大256kbps(AmazonMusicHDはそれ以上)
(音質はビットレート以外にも圧縮形式やデバイスにも左右されるためあくまでも目安です) - 歌詞表示あり
- ローカルファイルのインポート不可(ただしAmazonから購入のmp3音源はOK)
- 30日間無料期間あり
個人
1アカウント
980円/月
プライム会員の場合
780円/月
7800円/月
ファミリー
6アカウント
1480円/月
プライム会員の場合
1480円/月
14800円/月
学生
1アカウント
480円/月
- 大学およびそれに準ずる高等教育機関の学生が対象
echo
1アカウント
380円/月
- echoシリーズ端末1台のみ対象
prime music
1アカウント
プライム会員特典0円/月
- プライム会員のみ対象の特典
- 対象楽曲200万曲
- 広告なし
- オフライン再生あり
AMAZON MUSIC HD
個人プラン
1アカウント
1980円/月
プライム会員の場合
1780円/月
17800円/月
- ロスレス高音質
- ストリーミング標準音質の2倍以上のビットレート
AMAZON MUSIC HD
ファミリープラン
6アカウント
2480円/月
プライム会員の場合
2480円/月
24800円/月
- ロスレス高音質
- ストリーミング標準音質の2倍以上のビットレート
AmazonMusicのおすすめなところ
- Amazonプライム会員限定のお得な価格設定をはじめAmazonらしい豊富なプラン
- 気軽に低価格で高音質が楽しめるAmazonMusicHDが◎
AmazonMusicのおすすめできないポイント
- 6500万曲以上だがニッチなジャンルが聴けないことが多い
ローカルファイルのインポートができない
Amazonプライム会員ならとにかくコスパが最強です。まだプライム会員ではなくても、最近Amazonでよく買い物をする人や動画配信のPrimeVideoにも興味がある人などは、プライム会員になり無料の会員特典PrimeMusicから試してみるのもいいかもしれません。PrimeMusicは対象200万曲と少ないですが広告なしでオフライン再生にも対応しているのが魅力的です。またechoスピーカーとAlexaとの連携で音楽を楽しむのも新しい音楽生活になるかもしれませんね。そしてAmazonMusicHDは新たな潮流となっている高音質サブスクでハイレゾサウンドを提供しています。
一方でおすすめできないポイントは6500万曲の配信ですがニッチなジャンルに弱い印象があります。(BoardsofCanadaやSquarepusherなどのwarp系アーティストは聴けないものが多いようです。2020/8/15現在)また以前は可能だったローカルファイルのインポートは現在はできないようなので、CD財産が多い人にはマイナスかもしれません(Amazonで購入したmp3音源はOK)。
Amazonプライム会員の方もしくはプライム会員になってみようかなと思っている人はまずAmazonMusicからはじめるのがおすすめです。音質にこだわる方はAmazoMusicHDもかなりおすすめです。
YouTubeMusic

YouTubeMusicPremium基本情報
- 配信曲数はYouTubeにアップされているものすべて
- オフライン再生可能
- 音質最大256kbps
(音質はビットレート以外にも圧縮形式やデバイスにも左右されるためあくまでも目安です) - 歌詞表示あり
- ローカルファイル○
- YouTubePremiumの登録でも使用できる
- 1カ月無料期間あり
Music Premium
個人
1アカウント
WEB or Androidから
980円/月
iOSから
1280円/月
Music Premium
ファミリー
6アカウント
WEB or Androidから
1480円/月
iOSから
1950円/月
Music Premium
学生
1アカウント
480円/月
- 大学およびそれに準ずる高等教育機関の学生が対象
- iOSアプリからは申込不可
Music
FREEプラン
1アカウント
0円/月
- 広告あり
- オフライン再生なし
YouTube Premium
個人
1アカウント
WEB or Androidから
1180円/月
iOSから
1550円/月
YouTube Premium
ファミリー
6アカウント
WEB or Androidから
1780円/月
iOSから
2400円/月
YouTube Premium
学生
1アカウント
680円/月
- 大学およびそれに準ずる高等教育機関の学生が対象
- iOSアプリからは申込不可
YoutubeMusicのおすすめなところ
- 幅広いジャンル、アーティストを配信
- やはりYouTube!MVやライブ動画が最高◎
- ローカルファイルのインポート、ライブラリ管理も◎
- Google Play Musicとの統合で今後さらに注目のサービス
YoutubeMusicのおすすめできないポイント
- アプリの使い心地やおすすめのプレイリストはまだ洗練されていない印象
- iOSアプリ経由だと価格が違う
2020年内のGoogle Play Musicとの統合が決定して、さらに注目となりそうなYoutubeMusicPremium。MVやライブ動画といった映像と音楽が一つのプラットフォームで再生できる魅力は感動的です。またローカルファイルも簡単にライブラリにアップ、管理できるので手持ちの音源が多い人にもおすすめです。またYouTubeを広告なしで観れ、オフライン再生も可能になるYouTubePremiumに加入すればYouTubeMusicPremiumも使用できるので、YouTubeを普段から視聴することの多い方はYouTubePremiumに加入するのもいいかもしれません。
一方でアプリの使い心地やおすすめのプレイリストなどまだ洗練されていない感じです。今後のアップデートに期待です。またiOSアプリ経由だと価格が違うので注意も必要です。iPhone、iPadからはwebブラウザ経由で登録しましょう。
音も映像もローカルファイルもすべて楽しみたい欲張りな人におすすめです。
LINE MUSIC

LINEMUSIC基本情報
- 配信曲数約6200万曲
- オフライン再生可能
- 音質最大320kbps
- 歌詞表示あり
- ローカルファイルのインポートなし(ローカルファイルの再生は可能)
- 3カ月無料期間あり
プレミアム
一般
1アカウント
980円/月
9,600円/年
プレミアム
ファミリー
6アカウント
1480円/月
14000円/年
プレミアム
学生
1アカウント
480円/月
- 中等教育以上の学生が対象
FREE
プラン
1アカウント
0円/月
- 各曲月一回フル再生
(アプリからの再生のみ)
(月2回目以降は30秒再生) - オフライン再生なし
LINE MUSICのおすすめなところ
- 中学生高校生もお得
- 使い慣れたLINEのストリーミングサービス
- LINEのBGM設定やLINE着うた設定などLINEらしいサービス
Spotifyのおすすめできないポイント
- ニッチなジャンルは聴けないことが多い
- ローカルファイルは再生可能だがインポートすることはできない
中学生高校生も対象の学割は学生さんに優しい。使いなれたLINEが提供するサービスなので、学生さんがまずはじめてみるのにおすすめです。
一方でおすすめできないポイントは6200万曲配信ですがニッチなジャンルに弱い印象があります(BoardsofCanadaやSquarepuherなどのwarp系アーティストは聴けないものが多いようです。2020/8/15現在)。ローカルファイルのインポートもできないようなのでCD財産が多い人などヘビーなユーザーにはマイナスです(ローカルファイルの再生は可能です)。
学生さんが音楽サブスクを最初にはじめてみるのにおすすめです。
まとめ
まとめ-あなたにおすすめの音楽サブスクはこちら
- WindowsやAndoroid系のデバイスを使っていて、安定した使い心地を求めている方
→まずはSpotifyPremiumから - Appleのデバイスを主に使っている人、CDなどの購入音源がいっぱいある方
→まずはAppleMusicから - Amazonプライム会員の方
→まずはAmazoMusic[AD]から 音質にこだわる方はAmazoMusicHDもおすすめ - 音も映像も購入した音源もすべて楽しみたい方
→まずはYouTubeMusicPremiumから - 学生さんでどのサービスがいいか決められない方。
→まずはLINE MUSICから
無料お試し期間で実際使ってみるのがいちばん!まずははじめてみましょう!