
人生敗北糞野郎ことマケイヌです。今回のおすすめは
SQUAREPUSHER、前作から5年ぶりとなる2020年 1月31日にリリースのアルバム「BE UP A HELLO」。
自分がエレクトロニック・ミュージックを書き始めた頃、つまり90年代に自分が使っていた、そういう機材を使って新作を作りたいと思った。とにかくやりたかったのは、何かに取り組み、仕上げ、そして次に進む、ということ。今回のアルバムは直球で、インパクトに満ちた響きにしたかったんだ。
SQUAREPUSHER
彼の音楽の源泉の一つであるジャズ、フュージョンのテイストは薄く、エレクトロニクスの側面が顕著にあらわれている。
初期衝動とキャリアが相互作用し、振幅大きく多彩で刺激的な1枚。
M-1 Oberlove、M-2 Hitsonu のメロディに、今作はこんなキャッチーな感じなのねと油断しているとド直球のM-3 Neverlevers、M-4 Speedcrankに叩きのめされます!そしてニューエイジをおもわせる静かなM-5で前半戦終了。
後半戦はヘヴィで凶暴なM-6 Vortracksで幕開け。M-7はPVも秀逸だったTermnal Slam。個人的に今作のベストM-8 Mekrev Bass、不穏なうわものとドリルンベースがこれでもかと揺さぶってくる。ラストは深淵でダークなアンビエントM-9 80Ondula(どうでもいいですが PLAY DEAD’S INSIDEかい!と思わず突っ込んでました)。
陽と陰。愛と狂気。ハッピーでダウナー。このアルバムは人間の営みそのものかとも思える。 無機質でありながら感情を揺さぶる1枚。